2015-12-20(Sun)

御子の栄光 2015年12月20日クリスマス礼拝メッセージ

御子の栄光
中山弘隆牧師

 神は言われた。「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。」神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。神は彼らを祝福して言われた。「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ。」
創世記1章26~28節


 言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。ヨハネは、この方について証しをし、声を張り上げて言った。「『わたしの後から来られる方は、わたしより優れている。わたしよりも先におられたからである』とわたしが言ったのは、この方のことである。」わたしたちは皆、この方の満ちあふれる豊かさの中から、恵みの上に、更に恵みを受けた。律法はモーセを通して与えられたが、恵みと真理はイエス・キリストを通して現れたからである。いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである。
ヨハネによる福音書1章14~18節


(1)天にある喜び
 巷では多くの人々がクリスマスシーズンには、互いにプレゼントを贈り、親しい仲間が集まって愉快な一時を過ごします。しかし、クリスマスの喜びはもっとわたしたちの心を高め、希望と力を与えます。なぜなら、その喜びは神様の大いなる喜びであるからです。
 クリスマスの夜、羊飼いたちに現れた天使たちの賛美の声がこの喜びを知らせています。ルカによる福音書2章14節に記されていますが、天使たちはこのように歌いました。
 「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」
 絶妙のハーモニーで、天使たちの大群が大空一杯に響き渡るように歌いました。こんな素晴らしい合唱は地上にはありません。このようにして、御子の降誕が天にもたらした大いなる神の栄光を歌ったのです。天は喜びで満たされたのです。それゆえ、天に現れた神の栄光と喜びを知るとき、地に住む人々に本当の平和が与えられることを賛美しました。
 「地には平和、御心に適う人々にあれ。」と歌いました。
 実に御子の降誕において現れた神の栄光を仰ぐことがクリスマスの本当の祝福なのです。そのとき神が与えられる平和が地上に住む人々の間に働くのです。

(2)インマヌエル
 それでは、天に現れた神の栄光とは何でありましょう。それこそ、神の御子が人間イエスとなって誕生されたことによって、神様が人間と共におられるようになった祝福に満ちた霊的現実です。
 それは「見よ、おとめが身ごもって男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ。」(イザヤ書7:14)と言う旧約聖書の預言が成就し、今や主イエスが「インマヌエル」となられたのです。
 インマヌエルとは「われらと共にいます神」と言う意味です。これはイエス様がわたちたちと共にいます神であるとことを言い表しています。
 正に、このインマヌエルなる方の中にこそ、神の大いなる栄光と喜びがあります。御子が人間となられた姿を見て、父なる神は人間の中に御心に適う者を得、人間に対する喜びを見いだされました。
 顧みればそこにはそれ以前の長い歴史があります。初めに、神は大いなる祝福によって人間を創造されましたが、最初の人間アダムが神に背いたため、神の喜びは失われました。しかし神は絶対的な愛の神でありますから、罪人に対する深い憐みにより、これまで人類の歴史を導いて来られたのです。その長い忍耐の時を経て、今ようやく御子イエスをご覧になって、人間に対する神様の大いなる喜びが実現しました。
 それゆえ、主イエスが成長し、救い主としての公生涯を開始されたとき、父なる神は主イエスに対して、次のように仰せられました。
 「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。」(マルコ福音書1:11)
 主イエスはこの天からの御声を聞かれたのです。ここで、「わたしの心に適う者」とは「わたしが喜ぶ者」と言う意味です。従って、主イエスこそ父なる神の喜ばれる真の人であり、また主イエスこそ、神の御心に完全に従われた人間なのです。
 こうして、神は人類の中に真に喜ぶことのできる対象、すなわちご自身との交わりの相手を、確保されたのです。
 それゆえ、「インマヌエル」とは第一に、神が人間に対して大いなる喜びを得られたことであります。第二に、主イエスを通して、人間は神の喜びに招き入れられるのです。
 「地には平和、御心に適う人にあれ。」と歌った天使たちの言葉のように、わたしたちは主イエスを信じて、主イエスと結ばれるならば、わたしたちは御心に適う者となり、神に喜ばれるのです。同時にわたしたちに真の平和が与えられるのです。
 平和とは一般的に争いがないことを意味していますが、聖書ではもっと積極的な意味があり、それは自分に関するすべての事柄が調和している状態です。人は健康で、有益な働きができる状況です。それを旧約聖書では「シャローム」と言っています。シャロームとは神の喜びの対象とされている者にとって、万事が益となる積極的な平和を意味しています。
 その理由は、主イエスを信じることにより、人は主イエスの義と罪の赦しを与えられ、主イエスを通して、神様との正しい関係に入れられるからです。実に神との正しい関係によって、人間は自分が遭遇するすべての面で真の平和が実現するのです。

(3)神の言葉
 次に、ヨハネによる福音書はこの世界と人間のすべてが神の言葉によって造られたと言っています。
 「初めに言(ことば)があった。言(ことば)は神と共にあった。言(ことば)は神であった。この言(ことば)は、初めに神と共にあった。万物は言(ことば)によって成った。成ったもので、言(ことば)によらずに成ったものは何一つなかった。」(1:1~2)
 言(ことば)とは神様の言葉です。言(ことば)は神様の意思を伝える働きであり、神の自己伝達なのです。旧約聖書のイザヤ書55章10~11節は、次にように語っています。
 「雨も雪も、ひとたび天から降れば、むなしく天に戻ることはない。それは大地を潤し、芽を出させ、生い茂らせ、種を蒔く人には種を与え、食べる人には糧を与える。そのようにわたしの口からでるわたしの言葉も、むなしくわたしの元に戻らない。それはわたしの望むことを成し遂げ、わたしが与えた使命を必ず果たす。」
 このように神が語られた言(ことば)は、語られたことを実現する真理と力を持っているので、万物は神の言葉によって創造されました。
 特に神の言葉が人間に語られる場合に、言葉は人間に対する神の意思と命令を告げ、同時に神の意思と命令を実行する力を人間に与えます。それゆえ、1章4で次のように言っています。
 「言(ことば)の内に命があり、命は人間を照らす光である」
 ここで、神の言葉は人間に命を与えます。そしてその命は人間の心に光を与えます。つまり知恵を与えます。このように神の言葉は人間に知恵を与えると同時にそれを実行する力を与えるのです。
 それゆえ、人間は社会生活やその国の文化を、自分たちの考えや力によって進歩させるのではなく、神の知恵を受け、神から命を与えられ、神の意思に従った生活をし、自分たちの社会や文化を形成しなければなりません。今日のグローバルな時代には特にこの点が重要です。
 神様はそのような神の言葉を旧約聖書時代の預言者たちに語られました。そして預言者たちが神の言葉を神の民イスラエルに語ったのです。その言葉が旧約聖書に記されています。

(4)言(ことば)の受肉
 しかし預言者たちは神の言葉を十分に語ることはできませんでした。そこに預言者の限界がありました。それゆえ、神様は忍耐して、民を導き、預言者たちを通して神の救いを約束して来られたのです。
 今や救いの「時」が満ちて、神は言(ことば)を完全に語り、救いを実現するために、「神の言(ことば)」そのものである「御子」をこの世界に遣わされました。これがクリスマスの出来事です。
 先ほど読みましたように、「言(ことば)は神であった」とあります。また、「言(ことば)は神と共にあった」とあります。
 これは父なる神と共にいます神の御子を指しています。御子は言(ことば)であり、神であることを示しています。それゆえ、これは御子がクリスマスの日に人間となられたと言う意味なのです。聖書は次にように言っています。
 「言(ことば)は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。」(1:14)
 聖書の言う「肉」とは単なる肉体とは異なります。それは心と魂と身体を兼ね備えた具体的な「一人の人間」を意味しています。
 従いまして、「言(ことば)が肉となって、わたしたちの間に宿られた」とは、神の言葉である御子が本当の意味で一人の人間となられたので、神の言葉は教えとして、理念としてではなく、具体的に「一個の人格」となって現れました。その結果、神は人間となられた御子の人格を通して、ご自身を完全に現されたのです。
 言い換えれば、御子は預言者たちと異なり、神の言葉それ自身ですから、神様を人間に完全に現わし、知らせることができました。ここに神の言(ことば)が受肉したということ、つまり、神である御子が人間になられたという人智を超えた大いなる恵みがあります。正にここに御子の栄光が限りなく現れたのです。
 今やわたしたちはイエス様の言葉や表情、態度や行動に親しく接して、神様ご自身の性質を知ることができるのです。わたしたちは主イエスと出会い、主イエスに注目すれば、主イエスの人格の中に、わたしたちを生かす真の命、すなわち永遠の命があることが分かるのです。これが神の御子としての栄光です。
 神は万物の創造者であり、全知全能であり、永遠であり、天地の支配者であり、万物の審判者であります。そのような神の御子がインマヌエルとなるために、わたしたちと同様に弱く、有限で、小さい、低い人間になられました。
 それは全く御子ご自身の決意によるのです。御子は人間を愛し、人間をご自身との交わりに入れるため、ご自身の神としての性質を変えることなく、神としての全知全能の力を制限し、人間が恐れなく御子に接することができるように、御子は自己を制限されました。
 このようなことはわたしたち人間の理性では到底考えられないのですが、クリスマスの日にそれは現実となりました。実に人間に対する神の愛の大きさによって生起しました。正に神の愛の神秘です。ヨハネによる福音書は3章16節でこのように言っています。
 「神はその独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者は一人も滅びないで、永遠の命を受けるためである。」
 従って、人間となられた神の御子は全知全能の神の知恵と力を発揮することはできず、無限に大きい神の力は、イエスの行動において現れませんでした。それゆえ地上で活動されたイエスは「隠された神」です。
 それでもなお、イエスは本当に神なのです。そしてわたしたち人間が神と出会い、神を知り、神に従うことができるようにしてくださる本当の神様なのです。そのためにご自身の命を犠牲にして、人類の罪を十字架の死によって取り除いてくださることの中で、神の御子としての力が完全に発揮されたのです。
 なぜならば、十字架の死によって人類全体の罪を取り除くことは、イエス以外の人間には誰もできない尊い出来事であるからです。イエスだけが、すべての人間の罪を引き受けることができ、父なる神から捨てられ、真っ暗闇の虚無の中で死ぬことができたのです。その死の中で、なおイエスは父なる神を愛し、父なる神の意思に完全に従うことができたのです。
 正に、イエスはご自身の死によってわたしたち人間の罪を取り去り、すべての人が神の御心に適う新しい人間となるための正しさを達成して下さいました。この秘密はイエスだけが人間の中で神であること、そして御子としての神の力がイエスだけに働いたことです。
 その結果、父なる神はイエスを死人の中から復活させ、御子が人間となる前に持っておられた神の力を発揮するようにされました。今や主イエスを通して、わたしたちは聖なる神の御前に、何の恐れもなく近づくことが可能となったのです。
 神は主イエス・キリストによりわたしたちを赦し、受け入れ、キリストの中にある復活の命を与えてくださいます。わたしたちが神に祈り、神を礼拝し、神に従う信仰生活をするように、わたしたちを招き入れて下さいます。

(5)神への賛美
 最後に、クリスマスを祝うとはどういうことでしょうか。それは神が御子をわたしたち人間に与えられたと言うことを衷心より感謝し、神を賛美することです。神への感謝の応答として、わたしたちは自分の生活を、そして自分自身を神に献げことです。これがクリスマスを祝うことです。そうすることによって、今わたしたちの所に、神の救いが来るのです。
 確かに、この世界にはまだ御子イエスを知らない人達が多くいます。それでも御子は世界のすべての人を愛し、ご自身の許へ招いて下さいます。この霊的現実こそ世界が救われる希望の根拠です。
 今や神の力を全面的に発揮して働いておられる復活の主イエス・キリストは、神の言葉、特に福音を通して、出会って下さいます。
 「あなたはわたしを信じなさい、わたしを信じることによって神に栄光を帰しなさい、そうすれば平和があなたの所に来る。」と仰せになるのです。



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