2014-12-24(Wed)

救い主の誕生のしるし 2014年12月24日クリスマスイヴ礼拝メッセージ

救い主の誕生のしるし
江田めぐみ伝道師

 高い山に登れ、良い知らせをシオンに伝える者よ。力を振るって声をあげよ、良い知らせをエルサレムに伝える者よ。声をあげよ、恐れるな、ユダの町々に告げよ。見よ、あなたたちの神。見よ、主なる神。彼は力を帯びて来られ、御腕をもって統治される。見よ、主のかち得られたものは御もとに従い/主の働きの実りは御前を進む。主は羊飼いとして群れを養い、御腕をもって集め、小羊をふところに抱き、その母を導いて行かれる。
イザヤ書40章9~11節


 初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」天使たちが離れて天に去ったとき、羊飼いたちは、「さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか」と話し合った。そして急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。その光景を見て、羊飼いたちは、この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。聞いた者は皆、羊飼いたちの話を不思議に思った。しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。
ルカによる福音書2章7~20節



 二千年前に生れた一人の幼子が、全世界の人々の生活やその歴史の中に深くかかわりを持っています。その幼子とはイエス・キリストです。
 まず、第一に暦の起源はイエス・キリストの降誕を基準にして作られています。
 また、一人の幼子が歴史の上に登場した出来事を、「その頃、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。これはキリニウスがシリア州の総督であったときに行われた最初の住民登録である」(ルカ2:1-2)と記されております。
 その頃とは、ユダヤの王ヘロデの治めていた頃という意味です。

 皆さんは幼子がどこで生れたかは、よくご存知ですね。
 ユダヤのベツレヘムというダビデの町で、幼子は生れたのです。
 数年前に、私はイスラエルに旅した時に、幼子の生まれたとされる場所を見る機会がありました。その場所を見る前には幼子の生まれた場所を色々と想像し、お話しの中に出てくる馬小屋等を自分なりに想像していざ、その場所を訪れた時の印象は、これまでに想像していたところとは、あまりにもかけ離れていたので、びっくりしました。
 生誕教会の地下へ降りて行き、幼子が生れたとされる場所には、銀細工の星で飾られた場所があり、とても薄暗いところで何故かランプの光が銀細工の星の周りで輝いていたことが思い出されます。多くの見学者は床の星の前に来ると、ひざまずきそこで祈ったり、その場所にキスをしたりしていました。
 まわりには馬小屋の形跡を残すものなど何もありませんでした。
 
 二千年前のクリスマスの出来事は、ベツレヘムの馬小屋の飼い葉桶のまわりの出来事から始まったのです。
 なぜそのような場所でイエス様は生れたのでしょうか。
 それは、皇帝アウグストゥスから住民登録をせよとの勅令が出たのです。その勅令は、救い主にして、主なるキリストをダビデの町に生まれさせる目に見える景気となっているのです。それは、「祖父アブラハムとその子孫に対してとこしえに」(ルカ1:55)あわれむと約束されていたことの実現であったのです。
 今はそれが「しるし」の形で現れているのです。
 ヨセフもマリアも自分の故郷に帰り、登録するためでありました。従って、どの宿屋も故郷に帰る人々で、いっぱいでしたので、ヨセフもマリアも宿についた時には、部屋がなく、彼らの泊まる場所がなかったからです。馬小屋に身重の体を横たえたマリアは、そこで出産したのです。聖霊によって身ごもり、マリアを通してこの世に生を受けられた神の御子は、人生の出発から「客間には彼らのいる余地がなかった」人として生きることになったのです。

 その頃ベツレヘムの近郊で羊飼いたちが羊の番をしていました。
 すると主の天使が現れ、「主の栄光」が羊飼いたちを、めぐり照らして言うのです。「恐れるな」と呼びかけて語り始めたのです。
 その言葉の内容は、喜びのおとずれであり、しかも、神の民に対するものでありました。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである」(ルカ2:10-11)。
 天使は、一人の人物の誕生を告げ知らせるのです。それは救い主の誕生です。マリアはその賛歌の中で、主なる神を「救い主」とたたえています。
「わたしの霊は救い主である神をたたえます(ルカ1:47)。
使徒言行録13章23節では「神は約束に従って、このダビデの子孫からイスラエルに救い主を送ってくださったのです」、と述べられています。
 その日ダビデの町に誕生した救い主こそが、「主なるキリスト」であり、メシアであるのです。
 彼こそが父ダビでの王座につき、永久にヤコブの家を支配し、その支配は限りなく続くと約束されていた人物であるのです(ルカ1:32,33)。
 しかし、今ベツレヘムに生れた救い主は、「布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう」(ルカ2:12)、というように、今はそのしるしがあるだけです。羊飼いはそのしるしを発見しなければならないのです。

 天使が語り終えると、天使と共に、天の大軍が加わり、神を賛美して、「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ」(ルカ2:14)と、いと高きところにいます神に栄光を帰し、地上の人には平和があるように、と歌うのです。その平和は、人間相互の平和でありますが、より根本的に神からの平和であり、それは「み心に適う人々」に与えられる平和であるのです。
 救い主の誕生は、天の大軍がこのように神を賛美してすでにもたらしています。
 羊飼いたちは、布にくるまれて飼い葉桶に寝かされている幼子を見て、その時のしるしを悟らなければならないのです。
 天の大軍は、救い主の誕生した夜に、羊飼いたちに平和を告げたのです。
 天使たちが去って行くと、羊飼いたちは早速ベツレヘムへ行って、主から告げられた出来事を見に出かけたのです。
 羊飼いたちは、天使が告げたように、幼子が飼い葉桶の中に寝ているのを見ることができたのです。
 羊飼いだけでなく、その夜は、馬小屋のまぶねのまわりには大勢の人が集まりました。まず一番初めに来た人は、そこを案内してくれた宿屋の主人だったと思います。それから羊飼いたちが来たのです。そして、博士たちが来たとマタイ福音書には書いてあります。またここは馬小屋でしたから、牛や馬などの家畜が何匹かいたかも知れません。そのようなまことに奇妙な取り合わせで、この夜の出来事が起こったのです。

 羊飼いたちは富んでいる者ではなく、あるいは知識のある者でもありません。それが、まぶねにお生まれになった主イエスのみ姿、あるいは主イエスのご使命を私たちに示してくれるのです。

 ルカによる福音書2章7節で、「宿屋には彼らの泊まる場所がなかった」と記していてありますが、彼らというのは主イエス・キリストとヨセフとマリアと三人を指しています。それは主イエス・キリストだけでなく、主イエス・キリストとの関係のある者たちには、この地上にいるところがないということです。
 それは教会の二千年の歴史は、そのことを明らかに示しています。
 なぜ主イエス・キリストがこの世に受け入れられなかったか、そして今日も多くの人から受け入れられないか、ということを考えて見る必要があります。
 人間の傲慢と、人間の罪による自信と、それによって生まれた自信と罪、そのような生活の中には、主イエスが安住する場所はありません。
 キリストを信じる者は、それぞれの生活において、何らかの意味で戦いをせざるをしなければならないことになることがあるでしょう。
 そのことは主イエスが、この世にお生まれになった夜から定められたことだったのです。

 
 クリスマスの夜の出来事は、羊飼いたちだけでなく、博士たちにも知らされたのでした。聖書の中には博士が三人とは書いてありませんが、マタイによる福音書2章1-12節のところでは、三つの贈り物の故に昔から博士は三人であろうと云い伝えられています。
 何のために彼らは来たのでしょうか。
 博士たちは幼子が生まれることを知っておりました。そしてこの幼子を拝むために来たのです。そこには彼らが持ってきた贈り物、黄金、乳香、没薬の捧げ物をもって来て、幼子イエス様を拝礼しました。
 贈り物の黄金とは、皆さんの大好きな金ののべ棒や、こがねを思い出してください。乳香とは、カラン科の植物の樹脂で、白色または黄色透明の植物です。古くから西方地方では利用されて香として使われています。没薬とは、乳香と同じで、香と苦味とがあり、古来香料、医療また死体の防腐剤などに用いられており、大変貴重なものでした。
 博士たちは遠いところから、長い旅を続けて、ただ救い主を拝むために、礼拝するためにここにやって来たと彼らの態度は示されています。

 さて、羊飼いたちは、飼い葉桶に寝かせてある幼子を探し当てた後、自分たちが聞いたことをその目で確かめた上で、自分たちに知らされたことを人々に伝えたのです。羊飼いたちもまた、「主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた」人の幸いにあずかっている(ルカ1:45)、のです。しかし、人々は、羊飼いたちの話を聞いても、不思議に思うだけで、信じようとはしないのです。幼子のしるしにつまづき、このしるしを伝える羊飼いにつまずいているのです。
 けれども、マリアだけは、これらのすべてのことについて心を留め、思いめぐらしていたのです。

 クリスマスは、キリストを礼拝することを真っ先に考え、クリスマスの恵みを思い、真実なる礼拝を守ることです。それには悔い改めた魂を、神の前に捧げる礼拝なのです。そしてその所で、本当にキリストが見いだされるのです。

 
クリスマスは、どの人々にも、あなたは、今、神の恵みを信ずるかどうか、今、神の恵みをたたえるかどうかといって、本当にさし迫った態度をもって、神が私たちにその恵みを示された日なのです。私たちは心から感謝をもって、神の恵みを賛美しながら、キリストを礼拝いたしましょう。



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