2013-12-24(Tue)

マリアの信仰 2013年12月24日クリスマスイヴ礼拝メッセージ

マリアの信仰
江田めぐみ伝道師

 娘シオンよ、大いに踊れ。娘エルサレムよ、歓呼の声をあげよ。見よ、あなたの王が来る。彼は神に従い、勝利を与えられた者、高ぶることなく、ろばに乗って来る。雌ろばの子であるろばに乗って。
ゼカリア書9章9節


 ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている。神にできないことは何一つない。」マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」そこで、天使は去って行った。そのころ、マリアは出かけて、急いで山里に向かい、ユダの町に行った。
ルカによる福音書1章26~38節


 今年もクリスマスの時期がやって来ました。町のショウウインドウは、クリスマスの装飾や、プレゼント合戦でとても賑わっています。ではクリスマスというと、なぜそのようなことをするのでしょうか。本当のクリスマスの意味は知ることなく、ただ商業戦線の中に皆引きこまれている現状を目にすることが多い昨今です。

 けれども、今日お集りいただいた皆様と共に、神さまの贈り物として、2000年前にメシアが与えられた喜びを、キャンドルを片手に光を灯して歌う賛美や、み言葉を通して礼拝することは、不思議と本当のクリスマスの意味を噛みしめることができるのです。

 クリスマスを、前もって知っていた人間は、一人もありませんでした。これは神がご計画になり、神が実行されたものだからです。人間は誰もみな不意打ちで、あわてるばかりでした。このような方法で、神のみ業が起こるということも、誰が想像したでしょうか。
 世界の片隅で、強大なローマ帝国に征服されたユダヤの地ベツレヘムの片田舎に、人間に対する神の救いが与えられるなどということは、考えられないことでした。星占いで知った東方の博士たちは、ユダヤ人の王として生まれるお方があることを、気がついていました。

 ナザレの町のマリアは、自分の体の異常に気が付きました。どうしてそうなったのか、自分では全くわかりませんでした。けれども、その頃、自分の周辺に珍しいことが起こっていました。それは、親類のザカリアの妻が、もう老年になって子どもがなかったのに、身ごもったということです。しかも、それがきっかけになって、その夫ザカリアは、口が聞けなくなったのです。
 マリアは、その噂を聞いて、それは、おめでたいことなのに、なぜか恐ろしいようなことに感じました。エリザベツの場合なら、年を取ったと言っても、夫のある身ですから、まだ子どもができるということも、ないではないことでしょう。けれどもマリアの場合まだ婚約中ではありますが、その人と一緒に暮らしてはいないのです。それに身ごもったとすれば、それは、ただ事ではありません。彼女は一人で悩んだことでしょう。
 けれども、人間の予想もしないこと、そして人間にはとてもできないことを、神はして下さるのです。マリアの話を通して、それをよく教えてくれるのです。
 マリアが一番驚いたことは、これは、自分にはあり得ないことであるからです。

 6ヶ月目に、天使ガブリエルが、神から使わされて、ナザレというガリラヤのもとに来ました。この処女はダビデ家の出であるヨセフという人のいいなづけであり、名をマリアと言いました。天使がマリアのところに来て言ったのです。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」(ルカ1:28)この言葉にマリアは胸騒ぎして、この挨拶はどういうことだろうかと、戸惑い思いめぐらしていました。この言葉は、「神からの恵み」です。マリアに、そして私たちにも「神からの恵み」が告げ知らされるのです。このことは、神の選びがあり、神さまからの恵みは人間の条件によるのではなく、神の選びがそこにはあるのです。
 「神からの恵み」とは何でしょうか。それは男の子を生む、その子をイエスと名づけなさいというものです。神からの恵みとは、イエス・キリストのことです。そのキリストにあって神の支配があり、神の恵みがあることです。神が恵みを与えてくださるということは、イエス・キリストを与えてくださり、その愛と義の支配が続くということです。神が世を愛されたということは、その独り子イエス・キリストを世に与えられたことでした。
 私たちも恵みを受けているのです。恵みとは主イエス・キリストがいて下さることです。

 私たちは色々な恵みを受けています。生命を与えられていること、家庭や社会の環境、人との出会い等色々あります。

 戸惑うマリアに天使が言いました。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。あなたは身ごもって、男の子を産むが、その子をイエスと名づけなさい。その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビでの王座を下さる。彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」(ルカ1:30-33)

 神はマリアを祝福し、メシアの母となることを選びましたが、このことによってマリアは多くの苦悩を抱えたのであるのです。なぜならば、マリアはまだ婚約中でありましたので、仲間たちは彼女をあざわらっただろうし、婚約者は彼女と離れようと密かに考えるのでした。けれども彼女の子を通して、この世の唯一の望みが訪れたのです。マリアの従順は、私たちの救いを成し遂げるための神のご計画に含まれていたのです。
 マリアは神から恵みを頂いているのです。それは主イエスを宿すということでした。

 マリアは天使に言いました。「どうして、そんなことがありえましょか。わたしは男の人を知りませんのに。」(ルカ1:34)そう応えるマリアに「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。」(ルカ1:35)
 聖なる子、神の子は、クリスマスに父なる神が独り子をこの世にお与えになったことであり、御子が誕生されたことは、そこには聖霊の働きがあって、生まれ出る子は聖なる者、神の子ととなえられたのでした。ですから、クリスマスは、父なる神、子なるキリスト、聖霊なる神の三位一体の神による出来事なのです。

 聖霊はマリアを用いております。それは、マリアの信仰を通して働きます。
 マリアは、主なる神が自分に対してなさったことを、そのまま信頼をもって受け入れました。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成ますように。」(ルカ1:38)
 マリアは、自分を全く神のみ手にまかせきっていたのです。お言葉どおりにということは、色々言われる通りにというので、ひとつの言葉ではないのです。そのどのお言葉にも従います。ということです。マリアの言ったこの言葉は、彼女の信仰です。この信仰によってマリアはキリストを受け取りました。また、マリアは自分自身を「わたしは主のはしためです。」と言い神の選びを肯定しています。そして、「この身に成ますように」という言葉は、自分を差し出しているということは、そこには神への信頼があり、また、自分を捧げるということはそこには献身があります。

 神は独り子である御子をこの世に遣わされました。御子は人となって世に降り、十字架にまで身を低くされるのです。聖霊はおとめマリアに降り、私たちに注がれます。

 クリスマスには、どんな喜びを期待しているでしょうか。私たちの期待しているものは、
自分の気に入ったものをもらう事等、あるいは、自分の気に入った歌、自分の気に入った祝い方、というように、何とかして、自分の気に入った喜びを得ることばかり考えます。自分の考えや気持ちを捨ててしまって、神がお与えになるままに、クリスマスの喜びを受けたいものです。そうでなければ、マリアの祝福にあずかることはできないでしょうし、クリスマスの喜びは得られないと思います。

 「見よ、おとめが身ごもって男の子を生む。その名は、インマヌエルと呼ばれる。」(マタイ1:23)この名は「神は我々と共におられる」という意味です。キリストがこの世に来られたのは、神が我々と一緒にいて下さる、という信仰を与えるためであるのです。その事実を確信させるためでありました。そうであれば、マリアに、神があなたと共におられると告げられることは、そのことと同じであり、クリスマスはどの人間も、心から聞く用意をしなければならないのです。
 
 天使はマリアに、「おめでとう」と言いました。この言葉は、普通のおめでとうではなく、喜びなさいということであります。喜びということは、救い主が来たことを喜ぶ、ということなのです。
 「娘シオンよ、大いに踊れ。娘エルサレムよ、歓呼の声をあげよ。見よ、あなたの王が来る。彼は神に従い、勝利を与えられた者高ぶることなく、ろばに乗ってくる。雌ろばの子であるろばに乗って。」(ゼカリヤ9:9)この喜びです。救いの王が自分のところに来てくださる、だから喜ぼう、それが、主なる神が私たちと共にいて下さる、ということなのです。
 マリアは恵まれた女、と言われましたが、それは、恵みを受けて、今も恵みの中にいる人ということです。マリアは、まだ約束を受けているだけでありました。しかし、この約束は変わることがありません。必ず成就するのです。それを待つマリアは、もう恵みをいっぱいに受けている人なのです。「神にできないことは何一つない。」(ルカ1:37)からです。 

 クリスマスはこのようにしてご自分を差し出された神を、恵みとして受け取ることです。
 マリアが言ったように、私たちも「お言葉どおり、この身に成りますように」と言えるような信仰を持ち、聖霊による信頼を持ち、マリアのような信仰、そして神に仕え、神からのめぐみに捉えられる一人一人として、私たちはこれから歩んで行きたいものです。
 マリアのように、全く受け身になって、み心のままになさってください、と祈る心を持つことができますように。そして、全く新しい心で、クリスマスを迎えることができますように。



スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

コメント

教会案内
〒354-0044
埼玉県入間郡三芳町北永井959-3
TEL・FAX:049-258-3766

牧 師:中山弘隆

創立日:1972年2月19日

最寄り駅
東武東上線 鶴瀬駅 西口
東武東上線 ふじみ野駅 西口
よりタクシーで10分
※駐車場完備

三芳教会へのバス利用方法

MAP
三芳教会の地図です
定例集会案内
●主日礼拝
  毎日曜日 10:30~12:00
●教会学校
  毎日曜日 9:15~9:40
●朝の祈祷会
  毎日曜日 9:45~10:10
●キリスト教入門講座
  毎日曜日 9:45~10:10
●マルタマリア会(婦人会)
  毎木曜日 10:30~
●マルタマリア会例会(婦人会)
  毎月第2主日礼拝後

毎木曜日の祈祷会は、2011年5月より、毎日曜日の朝の祈祷会に変更となりました。
三芳教会のご案内
●牧師紹介

●年間行事予定

●写真で見る三芳教会
最新記事
行事報告
● 江田めぐみ伝道師就任式
 (2012年7月22日)


● 教会バザー報告
 (2011年11月23日)


● バーベキュー大会報告
 (2011年8月21日)


● イースター報告
 (2011年4月24日)


● 柿本俊子牧師隠退の感謝会報告
 (2011年3月27日)


● 講壇交換(三羽善次牧師)
 (2011年1月23日)


● 墓前礼拝報告
 (2010年11月7日)


カテゴリ
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
月別アーカイブ
全記事INDEX

全ての記事を表示する

お知らせ
ようこそいらっしゃいました。



2016年10月に、当ブログの訪問者が9,000人を超えました。感謝いたします。

2015年9月に、当ブログの訪問者が8,000人を超えました。感謝いたします。

2014年9月に、当ブログの訪問者が7,000人を超えました。感謝いたします。

2014年1月に、当ブログの訪問者が6,000人を超えました。主の導きに感謝いたします。

閲覧者数
現在の閲覧者数
現在の閲覧者数:
メールフォーム
三芳教会やキリスト教についてのお問い合わせ、また当教会へのご意見、ご要望等がありましたら、下記のフォームよりうけたまわります。

お名前:
メールアドレス:
件名:
本文:

検索フォーム
リンク
QRコード
QR